虫歯                           

虫歯の原因は細菌と砂糖です。それと、砂糖が口の中に残っている時間も重要な問題です。
細菌と砂糖によって、歯垢(プラーク)が形成され、その中にいる細菌によって、砂糖から酸が作られて、その酸によって歯が溶かされます。
予防としては砂糖の摂取制限、歯質の強化、ブラッシングなどがあげられます。
砂糖の取り方については、大学のときの同級生、稲葉先生(岐阜開業)のページに、詳しく載っています。どうぞ、行ってみてください。

絵が動かない時は再読込してください
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C1(う蝕第1度) 虫歯がエナメル質か象牙質の表面が犯されたもの、痛みもなく、この時期に治療すれば、簡単に終わる。
C2(う蝕第2度) 虫歯が象牙質まで、進んだもの。虫歯は中のほうで、大きくなります。しみたり、痛かったりすることもありますが、神経を取らずにすみます。
C3(う蝕第3度) 虫歯が神経まで進んだ状態です。何もしないで痛むことがあり、神経の治療が必要になります。
C4(う蝕第4度) 虫歯が進行し、根っこだけの状態になります。抜かないといけなくなることも多いでしょう。
神経が死ぬと、根っこの先に膿の袋を持つことがあります。(歯がなくなったらのページへ)

予防

虫歯菌の感染
生まれたばかりの赤ちゃんの、お口の中にはバイ菌はいません。ではどこからバイ菌はやってくるのでしょう?一番は赤ちゃんの面倒を見ているお母さんからなのです。特に1歳半から3歳くらいまでの間にお口の中に住む細菌が決まってしまいます。
虫歯菌の数が少なく砂糖の摂取量、摂取回数が少なければ、赤ちゃんのお口の中には、歯にとっての善玉菌が住み着き、逆に、たとえばお母さんの口の中に虫歯菌が多くあって、赤ちゃんが繰り返し感染を受け、砂糖の摂取量、摂取回数が多いと、口の中には虫歯菌が多く住み着いてしまいます。
歯垢(プラーク)のお話
歯のあか(垢)と書きますが、けっして食べカスなどではありません。非常に多くの細菌の集団なのです。プラークは口の中の細菌が、食べ物を栄養として増殖して、また砂糖などから「デキストラン」と呼ばれる糊のようなものを作り出し、その糊のようなもので、歯面にペッタリくっ付きます。その中を巣として、いろいろな細菌が成長していくのです。この中にいる細菌(たとえばミュータンス菌)がウ蝕を引き起こします。
虫歯(ウ蝕)というのは?
虫歯(ウ蝕)というのは、脱灰(歯の表面が溶ける)、均衡、再石灰化(もう一度歯の表面が硬くなる)ということが、起こりながら、歯垢(プラーク)の中の酸性が強くなると、その均衡が崩れ、脱灰が進む疾患です。
下のグラフを見てください、飲食を始めると食物中に含まれる炭水化物が細菌によって分解され酸が作られます。その酸によりプラーク(歯垢)中のpHが下がりエナメル質からカルシウムイオン(Ca2+)やリン酸イオン(PO43-)がプラークや唾液中に溶け出します。(脱灰)
唾液の緩衝作用、洗い流し作用、希釈作用などによってゆっくりとpHが回復します。
唾液が中性に戻ると、唾液中のカルシウムイオン(Ca2+)やリン酸イオン(PO43-)などが再び歯面に沈着します。(再石灰化)
それでは、予防のお話です。
  1. まず、お母さんからの感染をふせげないでしょうか?お母さんのお口の中に虫歯はありませんか?不用意な口移しや同じスプーンから食事を与えるのも気をつけたいものですね。でも、スキンシップは忘れずにね。妊娠中から栄養のかたよりが無いように、気をつけてください。
  2. 3歳くらいまでは、砂糖の入ったお菓子やジュースを与えないことです。「えっでも欲しがってしまう?」、そのお菓子を教えるのは大人なんです。離乳食の頃の赤ちゃんは、薄味のもので味覚の訓練をしているのです。その時にチョコやアイスなどの甘いものを知ったらどうなるでしょう?一生、甘い物好きの虫歯っ子になってしまいますよ。お父さん、お子さんが喜ぶからって、ソフトクリームとかあげちゃだめですよ。
  3. だらだら食いはやめましょうね。        上の図のように絶え間なく飲食したり、間食を何度も取るような食習慣を持つ人の場合、プラークの中のpHが上がる間がなく、再石灰化が起こる時間がありません。
  4. 上手な歯磨き。「磨いている」と「磨けている」のは違います。一度歯医者さんで効果的なブラッシングを習ってみてください。また歯垢の染め出しすると、自分の磨けていない場所が良くわかりますよ。
  5. フッ素の応用、フッ素には歯を強化したり。再石灰化を助けたり、虫歯菌を抑制する力があります。歯科医院で、フッ素塗布をしましょう。また、フッ素入り歯磨剤を使うのも効果的です。
  6. キシリトールガムを噛みましょう。キシリトールには唾液の虫歯予防の力を助ける作用や、虫歯菌の増殖を抑える作用があります。食後に良く噛んで食べましょう。
  7. 定期健診をしましょう。虫歯がなくても歯医者さんに行きましょうね。これからは予防の時代です。虫歯になる前に歯医者さんへ行って、予防を実践していきましょう。
参考図書 熊谷 崇他「クリニカルカリオロジー」

治療について

虫歯の部分を、高速の切削器具(タービン)エンジンにて削ります。
C1程度であれば、無麻酔でも可能ですが、多くの場合は無痛で治療するために、麻酔を施します。C1,C2程度の虫歯に対しては、レジン充填、インレー修復という治療を行います。1回もしくは2回の治療で終了します。
レジン充填は削った面を薬で加工して、レジン(プラスチックのようなもの)を詰め、磨いて終わります。
インレー修復は、削ったところを型取りして、歯科技工士がその型にぴったり合った、金属もしくは白(保険外)の、インレーという詰め物を作ります。それを次回調整し、セメントでくっつけて終わります。
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C3となって、冷水痛や温水痛が激しくなったり、自発痛(何もしなくても痛む)が出てくると、多くの場合、神経の治療になります。
神経とは、歯髄と言って神経、血管、リンパ管などを含む、歯に栄養を送っている組織です。本当は歯にとって大事な組織ですが、歯髄の治癒能力はそれほど高くありません。一度痛むと、健康にもどるのが難しいのです。
それで、神経を取り、その穴をファイルといて、ヤスリのようなもので、拡大し、消毒後に防腐剤(ガッタパーチャ)を入れます。
虫歯により、なくなった部分、弱くなった部分は、金属やレジンで補強(コア築造)し、金属もしくは、セラミック(保険外)の冠などをかぶせます。
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C4と言って、根っこだけになった場合、抜歯になるケースがほとんどです。しかし、出来れば1本でも抜きたくないですよね。
そのままの状態では、虫歯が歯ぐきの中の根っこまで進行して、冠をかぶせてもまた虫歯になったり、歯ぐきが炎症したり、長持ちはしません。
条件が揃えば、左の図のように,ゴムの力で歯を引っ張り出して、虫歯を歯ぐきの外まで出してやり、その後、被せることが出来ます。
可能かどうか、治療期間、費用などご相談ください。(保険外)

もしそれでも抜かないといけなくなったら・・
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